b:では、どれだけのクリアランスが必要なのでしょうか。 1.演奏者の好みの弦高やピッキングの強さによって違う。 2.演奏者の使用する弦とチューニング(テンション)によって違う。 3.ネックの指板面の湾曲(アール)によって違う。 1と2は何となく分かりますよね。3は少し難しくなるので説明します。
C:なぜ「湾曲(わんきょく)」が影響するの? 缶コーヒーで説明します。図5 ギターの指板面には、左手が6本の弦がおさえやすいようにアールが付けられています。 フェンダーであれば「184アール」、ギブソンであれば「300アールから400アール」(これも時代によって違っていますが)と、ネック幅の一番せまい0フレットから一番広い指板エンドまで約16ミリ前後の差があります。 図5の缶コーヒーの円筒部にななめに定規を置いてみて下さい。必ず定規の両端にすき間ができます。 しかし中央部にはすき間がなく、ピタッと定規全ヶ所接触し、直線を示します。 以上でおわかりのように、ひとつのアールを持った指板上では「指板の中央部と指板エッジ部」ではソリが違うのです。 このためローポジションとハイポジションの差や指板のアールの大小によって、すき間の量が違ってくるのです。 ※一部のギターでは、缶コーヒーのような円筒状指板ではなく、円錐状指板のものもまれにあります。
b:具体的に各メーカーはどれ位で設定すれば良いのか。 フェンダー 184アール → 1E/12F = 1.8ミリ~ 6E/12F = 2.0~2.3ミリ フェンダー 250アール → 1E/12F = 1.5ミリ~ 6E/12F = 2.0~2.3ミリ ギブソン 300~400アール → 1E/12F = 1.5ミリ~ 6E/12F = 2.0ミリ~ 以上が一応の目安です。